手作り石けん~オリーブオイルをメインにしなくなった訳~

手作り石けんといえば、オリーブオイルがまず一番に頭に浮ぶはずですね。

そのくらい、オリーブオイルはソーパー界では超有名でポピュラーなオイルです。

入手も難しくありませんしね。

2001年から石けんを作り始めましたが、最初はオリーブオイル一辺倒でした。

その時に参考にしていたのが前田京子さんの著書だったというのが、大きな要因です。

オリーブオイルは肌に優しいのだ。

オリーブオイルで石けんを作れば間違い無い！

みじんも疑うこと無く、オリーブオイル信仰の信者でした。

作り始めの頃

手作り石けんを作り始めた頃は、作ることそのものも楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。

一番最初は100％オリーブオイルのみのカスティール石けんを作っていました。

段々と香りをつけてみたいな、とか卵を入れたらどんな感じになるのかな？と好奇心が芽生えていき、チャレンジしていきます。

作業の工程は本の通りに行っていましたので、ジェル化するとか、タネが分離するなどという事を経験しませんでした。

オイルも苛性ソーダ水も温度を守れば全然大丈夫！！だと思っていました。

2年後

あんなにのめり込んで作っていたのに、あるときから石けんを作らなくなってしまいました。

体調をくずしてしばらく寝込んでいたという事情もありましたが、元気になってからも石けんを作ろうと思わなかったんです。

自分が作った石けんを配り歩いていたのは、夢だったのか？といった具合です。

興味も関心もすっかり失っていました。

手作り石けん再開

子供を出産したあと、髪の毛が抜ける人と、白髪になる人に分かれると聞いた事があります。

わたしの場合は、抜ける方でした。

お風呂に入るたびにごっそり抜けていく髪。

鏡を見るのが怖くなるし、外出もしたくないほど薄毛というか、『ハゲ』てしまいました。

さらに、猛烈に頭が痒いんです。

ちょっと頭をかくと雪のように舞うフケ・・・

「もう、こんなのイヤ・・・(; ;)ﾎﾛﾎﾛ」

たまたま遊びに行った友人の家で前田京子さんの著書を見つけました。

スキンケアについて書かれた本だったのですが、「あーそうだ。石けんを作っていたなー。」

やっと、思い出しました。

５～６年ぶりに石けん作りを再開することにしました。

取りあえず、カスティール

手作り石けんは仕込んでから使えるまで、最低で4週間は必要です。

そんなに待っていられなかったので、石けんを売っていそうなお店を探しまわりました。

そこで見つけたのが、カスティール石けんでした。

他にもココナッツ100％のものとか色々ありましたが、ココナッツは前田さんの影響で恐怖心があったので、オリーブオイル100％のものを選びました。

今から思い返して考えると、アレッポだったように記憶しています。

祈るような気持ちでお風呂場に持ち込んで、身体も頭も洗ってみました。

石けんってこんなにとろけるような手触りだったかしら？かなり衝撃を受けました。

洗った肌はなんて滑らかなんだろうと感激で涙が出そうな勢いです。

ドキドキしながら髪を洗うと、まぁ、きしむきしむ（苦笑）

乾かすとマシになると信じていましたが、ギシギシです。

頭皮は髪を一つに束ねて天井からギュッと握られているんじゃないか？というくらい突っ張っています。

それでも痒みは随分楽になっていました。

たった一度、石けんで洗っただけなのに、痒みが楽になっているのには心底驚きました。

やっぱり手作り石けんは良いなぁと忘れていた情熱が舞い戻ってきたのでした。

オリーブオイルを疑い始める

たちまち1つしかアレッポを買わなかったので、ネットで手作り石けんを探しました。

その頃は前田京子さんの「お風呂の愉しみ」シリーズの製品を買う事が出来たので、いくつか注文しました。

手作り石けんを買うとなると、なんて高いんだろうと思ったのも、自分で作ろうと決心した理由の一つです。

届いた「お風呂の愉しみ」石けんでしたが、使ってみるとアレッポと大差ないのです。

どうしてなんだろう？

オリーブオイルは肌に優しいのでは無かったの？

「最高に贅沢な石けん」はどこが贅沢なの？

「？」　がいっぱいです。

改めて本を読み返してみたり、ネットで調べてみたりした結果、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸はアトピー性皮膚炎の乾燥をさらに悪化させるという事を知りました。

これを目にした時は、正直ウソだろ？と思ったし、妙に納得もしました。

オリーブオイル100％の石けんが自分にピッタリであったら、作り続けていたはずです。

なんとなく作る事も使う事もやめていたのは、これだったんだと思いました。

オイルミックスも石けんと合わせて注文していたので、アーモンドオイルをオリーブオイルと同じになるように加え、数年ぶりに作ってみました。

解禁を待って使ってみると、やや痒みや乾燥（頭皮のみ）した感じはあるものの、オリーブオイル100％と比べるまでもないくらいの好感触でした。

まとめ

誰かがオリーブオイルで作った石けんは最高ですよ！と言ったり、書いていたとしても、自分にとっても最高かどうかは分からないのです。

アーモンドオイル高配合の石けんは、使用感は良いものの材料費が高くつくので、作り続けるのは厳しいなぁというのが正直な思いでした。

身体を洗うには良いけれど、顔を洗うと重い感じがするのも今ひとつです。

オリーブオイルが合う人には最高のオイルだけど、合わない人もいるのだと実感しました。

手作り石けんは肌に優しい。が、万人向きの石けんなんて無い

ciel

ソーバー/ナース

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2001年から手作り石けんを作り始め、気づけば20年以上。

手作り石けんのおかげもあって、アトピー肌も落ち着いた状態が続いています。
このサイトではアトピーさんに特化した情報を提供して行きたいと思っています。

石けん作りでぶつかる疑問も解消出来たらいいな。