手作り石けんは肌に優しい。が、万人向きの石けんなんて無い
手作り石けんはお肌に優しいという事は広く知られています。
有名で高級な石けんも売っていますし、手作り石けんのサイト、ブログも多く存在しています。
その全てを否定するつもりは全くありませんが、誰にとっても素晴らしい石けんなんてあるのでしょうか。
答えはNOです。
ボディーソープ、シャンプー、石けんジプシーをした方、今まさにその状況だという方、いらっしゃいますよね。
なぜ、ジプシーをしているのでしょう?
それは、自分自身の肌にしっくりくるものに出会えないから、ではないですか。
ここで様々な角度から考えたことを書いています。
ひとつずつ振り返ってみていただければ、そう思います。
肌への優しさ
肌に対する負担から考えた時にこうなります。
ボディソープ > 固形石けん(一般的なもの) > 手作り石けん
このようになります。
ボディソープが肌にとっては負担の大きなものになっていると実感しています。
ボディソープ
ボディソープは液体です。
毎日使う洗剤として、液体は非常に扱いやすいものです。
市販のボディソープは色んな香があって、使うと優雅な気持ちになったり、癒やしを感じる香りもありますよね。
石けんを作った経験があれば分かると思いますが、石けんを液体状にするのはとても難しいことです。
手作りでリキッドソープを作るレシピもありますね。
リキッドソープを作るには、アルコールが不可欠です。
お酒が飲めない人、注射の時の消毒用アルコールにかぶれてしまう人には手作りのリキッドソープは合いません。
アルコールに対してアレルギー反応を起こすのに、アルコール=エタノールを使うリキッドソープなんて使えません。
ボディソープにはたくさんの薬品が入っています。
使われている薬品全てが悪モノではありませんので、誤解されませんように。
ボディソープが合わないという人は、たくさん入っている薬品のどれかが肌に刺激になっていると考えられます。
市販の固形石けん
もっともポピュラーなものに、牛乳石けんがあります。
他にも添加物フリーとか、植物性オイルのみで作りました。と表記してあるものもたくさん出回っています。
肌に優しいと謳っている石けん達がなぜ、合わないのでしょう。
それは製造過程に違いがあるのです。
一般に市販されている固形石けんは釜焚き法で作られたものがほとんどです。
鹸化率100%近くの石けんです。
純石けんと表示されているものもありますね。
使用されているオイルがどんなに良いものでも、100%石けんは肌の汚れと共に必要な皮脂も奪っていきます。
これが市販の固形石けんがしっくり来ない理由です。
手作り石けん
手作り石けんは鹸化率をわざと抑えて作られています。
鹸化率85%~90%以内が多いのではないでしょうか。
100%の鹸化ではなく、油脂をわざと残しているので、市販の固形石けんよりはマイルドに感じるはずです。
それなのに何故、満足出来ないのでしょうか。
答えは使っているオイルが肌に合わない、もしくは配合がしっくりこないからです。
自分に合った石けんを見つけるには
長い間、私自身の課題でもありました。
これだ!と思える石けんに出会うには、配合のバランスを変えたり、材料を変えてみたり、足したり引いたりしながら見つけていくしかありません。
こんな事を言われると本当に途方もない事のようですよね。
肌の特徴からオイルを選んで行くのが近道です。
TAOさんの本に「オイルを肌にのせてみた感触で選ぶと良い」
と書いてありましたが、オイル単体を肌に塗るのと、石けんにしたものでは、また違った印象を持ちます。
結局は試作品を作ってみるしかないんです。
長くなりますので、また別記事に書いてみます。